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「福岡に住もう」と思い立ってから、「やっぱり一時撤退しよう」と思うに至ったまでの顛末

SOMEYA
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USE COMPANY LLCの創業者のひとり(平社員)。毎日、いろいろなWebサイトで記事を書いたり、コード書いたり、音楽つくっています。池袋ウエストゲートパーク・すべてがFになる・龍が如く・YMOあたりで構成されました。月に一度、沖縄に引きこもるのが好き。

2019年6月、僕は突然「福岡に住もう」と思い立ちました。

しかし、翌月「とりあえず東京にいようかな」と考え直すに至りました。

この記事は、きわめてプライベート、けれど仕事にも関わること、また、いつか自分が読み返したとき「あのときこうだったな」という記録になればと思い書き始めました。

そして、僕と同じような葛藤を持っている人に届けばうれしいです。

そもそも「福岡に住もう」と思ったきっかけ

まず、僕が「福岡に住もう」と思ったきっかけについて書いておきます。

僕は、Twitterなどでよく書いているのですが、沖縄が好きです。おそらくこの1, 2年くらいは、毎月約1週間(多くは4泊5日)沖縄の那覇に滞在しています。

こればかりは理由を答えるのが難しいのですが、沖縄が好きなのです。それも観光地巡りというより、ただ現地にいるというのが好きです(周囲に言わせるともったいないそうです)。

ということで、せっかくなら「東京まで1.5時間」「沖縄まで1.5時間」「都会」「市街地から空港まで5〜10分」という好条件の福岡に住んでみようかなと思い立ちました。

これはある日突然です。

僕はこういったことが少なくありません。2, 3年前は「よし海外で暮らす時間を長くしよう」と思って、1年のうちの3分の1〜約半分を海外(主に東南アジア)で過ごしていました。

期間については、ビザとか余計な手続きが必要ない期間を目処にしています。僕はこういった手続きで「誰かに理由を話してお願いする」というのがとても苦手です。

そして、今回の福岡に引っ越そうというのもこれがネックになりました(昔はもう少し耐性があった記憶があるのですが、最近はより苦手になってきた気がします)。

「自社で不動産免許を取ろう」という流れになる

さて、仕事もこなれてくると(大人の事情がわかると)、業界の全体図が見えてくるようになります。

そこで、「仲介手数料とかけっこう高いよな」と思うようになり、「自社で不動産免許(宅地建物取引業)を取ろう」という話になりました(僕が一方的に話しただけなのですが)。

ただ、普通ここで「マジですか……」「さすがにそれは……」となるのですが、代表の稗田氏は顔色ひとつ変えることなく「わかりました」とさも当たり前のように承諾。

そして、開業にあたりひとつずつ課題(資金や事務所、手続きなど)を出していき、宅建(宅地建物取引士)の資格が必要になることがわかると「じゃあ、僕が勉強しますね」と受けてくれました。

現在、稗田氏は宅建の勉強をしてくれています。合格率が17%と地味に低いので、もし不合格だったら、宅建保持者にお願いしようと考えています。

福岡で賃貸物件を探す(1回目)

ただ、すぐに会社で不動産事業を始めることはできないため(資金や時間)、とりあえず今回(この1年間)は不動産屋さんにお願いしようと思い、僕は福岡県に行くことにしました。

記憶が正しければ、人生で福岡県に行ったのは2回目です。

あらかじめ目星をつけておいた賃貸物件を扱っている(正確には広告を出稿している)不動産屋さんから連絡が来たところに行きました。

ここで知ったのは次のことです。

  • 福岡市は人気で「貸し手」が強気
  • 福岡県の家賃滞納率は高いそう

「貸し手」が強気という時点で心が折れそうです(笑)。

僕は普段、知人宅、ホテルが中心なので(実はそうなのです)、宿泊するのに頭を下げてお願いするという感覚が、かれこれもう7年くらいありません。

また、家賃滞納率が高いために若干審査が厳しくなるということも言われました。僕はいわゆる「会社員」ではないため(自営業・経営者に分類される)、社会的な信用が高くありません。

もっとも「本人の知名度がある」「経営している会社の(書類上の)信用がある」などであれば話は別ですが、そういったこともありません(できるだけ避けているのもありますが)。

不動産事業の概要を機内で書く

という話を聞いて、不動産屋さんを出てから、例のごとく沖縄に行きました。

福岡空港から那覇空港までは約1.5時間。本当に快適です。

機内では、即現金化アプリ「CASH」を手がける光本勇介さんの『実験思考 世の中、すべては実験』を読んでいました。

本書は「お金」に関して多数の参考になることが書かれています。

たとえば、「メルカリでは3,000〜4,000円を稼ぐために、多くの人がすごくめんどくさいことしている」といった記述があります。この「マス」を意識しているのが印象的でした。

サービスをリリースするときにまわりに言うと、「1万〜2万なんて、どうにかなるでしょ?」という反応も多かった。ただ、それは「東京・港区に住んでいる人」の発想なのです。地方に住んでいる人にとっての1万〜2万円は本当に貴重で、大きい。その感覚を忘れてしまうのです。

また、「性善説に基づいたマスのサービス」についても言及があります。これはGoogle社の社員などがそうですが、性善説を前提にした方が結局はコストが安いというものです。

5人くらいは悪い人がいたとする。でも、悪い人がもたらす「損害」よりも、95人がもたらす「利益」の方が、人を疑うことのコストを上回れば、ビジネスとして成り立ちます。人を疑う行為をスキップできる、これが実現できれば、みんなにとってハッピーです。

これを読んだとき、不動産業界の保証人、保証会社、その他もろもろのプロセスってまさにこれだと思いました。そして、自分なりに概要をつくり、飛行機を下りるとすぐに稗田氏に送信しました。

福岡で賃貸物件を探す(2回目)

そうこうしているうちに、別の不動産屋さんから「ウチでも見てください」といった勧誘が増えてきたので、別日に福岡に行くことにしました。今回は沖縄はなしです。

ただ、正直この不動産屋さんはないなと思いました……(苦笑)。

こういったこともそうなのですが、僕は初回に誰かに会うときはハードルをできるだけ下げています。そうしないと機会そのものを失ってしまうことが多くなるからです。

一方、一回会って「違うな」と思ったら、その後は基本的に会わないようにしています。

できるだけ機会をつくり(打席に立ち)、失敗したら損切りするのが定石です。

東京のマンスリーマンションの検討を始める

「福岡で賃貸物件を探すのは難しいかな……」と思い始めてから、僕は福岡県のマンスリーマンションを探すようになりました。マンスリーマンションならそれほどうるさくないからです。

しかし、「あれ、マンスリーマンションだったら東京で探すのも良いかも?」と思うようになり、近所など23区(港区・新宿・池袋あたり)を中心に探してみました。

さすがに福岡県ほど家賃は安くありませんが、ホテルくらい気軽に泊まれる場所も多そうです。

『福岡市を経営する』を読んで福岡熱が高まるも……

そうこうしているうちに、高島宗一郎さん(現・福岡市長)の『福岡市を経営する』を読みました。

36歳で福岡市長に就任してから、どのように動いてきたか、そしてどのような結果を出してきたかが書かれている本なのですが、これがまた素晴らしいのです(落合陽一さんも推薦されています)。

amazonの内容紹介を引用すると―

◆福岡市は今、こんなにすごい! ◆
・人口増加率は東京を抜いて1位
・地価上昇率は東京都や大阪府の約2倍
・政令指定都市で唯一、5年連続で税収が過去最高
・スタートアップ開業率は4年連続7%台(政令指定都市唯一)
・国際会議などの開催件数、8年連続政令指定都市中1位

これは惹かれます(笑)。

こんな市長さんがいるなら「住みたいな」となります。

東京で福岡の賃貸物件を探す(3回目)

『福岡市を経営する』を読むのと前後して、再び福岡県での賃貸物件を探していました。これで難しかったら「東京のマンスリーマンション&ホテルにしよう」と思って臨みました。

不動産屋さんは1回目のところと同じです。僕が「やっぱり見送ります(辞退します)」と伝えてから「それならここはどうですか?」といったように営業をしてくれました。

ある分譲マンションなら比較的審査をしやすいとのことです。

保証人を立てる場合、僕の母は69歳ということでだんだんと保証人として認められにくい年齢になってきました。この場合は兄弟など3親等以内の人にお願いするそうです。

これってできない人めっちゃ多いですよね(←こういうのがチャンスだと思う)。

また、僕は会社員ではないので、(反社の心配はともかく)「もしオーナーさんが滞納リスクを懸念しているのなら、常に3〜6ヶ月分先払いするのでもかまいません」と伝えていました。

ただ、それでもいろいろと書類提出を求められたり……。

これ、あくまで仮なんですが、一方に「年収400万円の会社員」の方がいて、もう一方に「年収4,000万円の会社経営者」がいたとき、安定しているのは基本前者なんですよね(マジで仮ですよ!)

あと、僕は3つの会社のうち代表をしているのは1社で「合同会社」なのですが、「『代表社員』という役職はなんですか?」という質問もありました。

会社法に疎い方なら知らなくても全然問題ありません。ただ、疑っているような前提で聞いてくるというのはあまり気持ちの良いものではないのです(そして、まず調べましょう)。

みたいなラリーを繰り返しているうちに、「なぜこういう気持ちにならないといけないのだろう」という思いが強くなり、「申し訳ないけどけっこうです」と断ることにしました。

今回の件で生まれた2つの目標

今は、気軽に住める部屋を東京にひとつ用意しようと思っています。

そして、今回の件を通して2つの目標ができました。

  • 会社の書類上の信用を高くする
  • 不動産事業を始めて同じ境遇の人を助ける

ひとつめは、会社の書類上の信用を高くすることです。これはUSE COMPANYも同じです。最初はなかなか信用が出にくいですが、ひとつずつ積み重ねていくしかありません。

もうひとつは、前述のように「不動産事業」を始め、僕と同じような境遇(「正社員ではない」などの理由)で部屋を借りにくい方の支援をすることです。

今は「働き方改革」「多様性」などが謳われていますが、まだ業界の仕組みを変えるには至っていない点が数多くあると思っています(←ここはやってみよう)。

もちろん何かを変えるときには「既得権益」などの問題もありますし、「そこに切り込もう」みたいな大それたことは思っていません(歴史を見ていても恨みを買うことも多いですし)。

手の届く範囲で助けを必要としている人を助けられる、そんな存在でいたいと思います。

そして、僕(たち)は、「一緒に仕事ができる(したい)」という方は常にウェルカムモードなので、同じように考える方がいらっしゃったら、ご一緒できたらうれしいです。

そして、福岡の賃貸物件に詳しい方がいらっしゃいましたら、お部屋貸してください……(笑)。

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