週刊 SOMEYA BLOG 2020年6月1日号

ブログ

USE COMPANYのSOMEYA(@someyatama)が書く近況報告。ほぼ引きこもりに近い生活を送りながら,何を見ているのかをお知らせしたいと思います。

緊急事態宣言が解除されたことで少しずつ街に人が戻っているようです。あれだけ怯えていたものが,一日を境に「もう大丈夫」となる感覚がけっこう怖いなと思っています。

5月25日(月)

午前3時起床。芝公園まで走る。徳川家に縁がある(将軍6人が葬られている)増上寺,戦後の昭和を象徴する東京タワー,愛宕ヒルズをはじめとした高層ビルなどが対比してキレイだった。

夕方,新宿に行く。

この日,自粛が解禁されるというニュースがあった。新宿の人通りは多くない。また今までのような人混みの街に戻るのだろうか。せっかくならこのくらいの雰囲気が続けば良いと思う。

ビックカメラでSONYのワイヤレスイヤホンを購入した。AirPods Proに続いて2台目だ。BeatsやHuaweiのものも気になるので,そのうち買ってみたいと思う。

有線イヤホンからBluetoothイヤホンに変えたときの感動もすごかったけれど,Bluetoothからワイヤレスイヤホンに変えたときの感動も大きい(こちらもBluetoothだけれど)。

唯一,バッテリーだけが数時間と短いので,今後長時間持つよううになると良い。現時点では2台以上を持ち歩き,バッテリーが切れたら交換するという方法が贅沢だけれど便利だ(6万円くらいかかる)。

湘南美容クリニックに行く。残った足先の脱毛をする。

脱毛の途中で脱毛器のガスがなくなったので交換するということがあった。看護師の方が「2, 3分待ってください」と言ったので,「本を読んでいいですか?」と聞いた。「2, 3分なので…」と返されたことから諦めて考えごとをすることにした。

僕の答え方が悪かった。「本を読む」というとカバンからハードカバーなりを取り出してイスに座って本を読むというのを想像したかもしれない(本を読む人口は全体の1割にすぎない)。

ただ,「2, 3分」というのは驚いた。僕は日常生活のうちちょっとでも時間があると,スマホを取り出してKindleで本を読む習慣がある。多くの人がちょっとした時間にSNSやネットニュースを見るのと同じ感覚だ。2, 3分もあったらけっこう読めるというのが僕の感じだ。

一般的に2, 3分というのは本当に些細な時間で本を読むのには適していないのだということがわかった。そして,世間でいう「本を読む時間がない」というのは,腰を据えてじっくり本を読む時間がないということで,こういう隙間の時間がないくらい忙しいというわけではなさそうということもわかった。

5月26日(火)

午前3時起床。東京タワーのキワキワまで走る。

僕はこの東京タワーが比較的好きな方だと思う。世代的になんの思い入れもないけれど,きっと30代の中ではどちらかというと好きな人に分類されるはずだ。「比較的」と書いたのは,「東京タワーを見るとおばあちゃんを思い出す」みたいなエピソードはないからだ。

それでも比較的好きだと思うのはやはり時代背景だ。東京タワーの着工がはじまったのは1957年。昭和30年代という戦後間もない時代,国民,少なくとも東京23区あたりに住んでいた人にとって,東京タワーはどのような存在だったのだろう(このあたりは『こち亀』でもたまに触れられる回があった)。

僕の祖父は太平洋戦争で兵隊として戦い(幸い東南アジアでイモを掘っていることが多かったそうだ),戦後自営業として小さなスーパー(今のコンビニくらい)を営業していた。

90歳を過ぎて亡くなる前,「あっという間だったなあ」と母に話していたそうだ。

僕はこの言葉が重く響いた(今で言う「重い」とは違う)。

戦争に負けて,今までの価値観が一変して,戦後の混乱を乗り越え,高度経済成長時代を駆け抜けた。その時代の象徴が東京タワーだ。少なくとも東京に住んでいる人にとってはそうだったと思う。

といったことを僕は東京タワーを見る度に思う。こういうコンテクストと呼ばれるものは知っているのと知らないのでは大きな差がある。僕はそれを知るきっかけが音楽だったので,映画や本という形で徐々に守備範囲が広がっていった感じだ(早く絵を見て「おぉ」となりたい)。

たとえば同じ音楽を聴いたとき,「好き」で終わるのと,「ジョン・レノンが怒って弾いた演奏が良かった」というエピソードを知っている人では雲泥の差が出る(これは「オブラディ・オブラダ」制作時の有名なエピソードだ。ビートルズはこの手のエピソードが極端に多いので面白い)。

そう考えると,世界は知れば知るほど楽しくなるというのが持論だ。せっかくなら1触れたとき,10楽しめる人でいたいなと思う。

5月27日(水)

午前3時起床。麻布十番から西へ六本木交差点まで走った。

時間帯なのかタクシーに乗り込む人もちらほら見かける。このあたりは「自粛」を叫ぶ人もいないため,夜な夜な密会などが多いのだと思う。どちらかというと地方のベッドタウンの方がそのような属性の方が多く,周りの目を気にしながら生活を強いられることが多くなりそうだ。

僕はこういう人間の欲望がうごめく歓楽街を覗くのが大好きだ。男が見栄を張っているのもそれらを相手にして仕事帰り疲れて自宅のマンションのエレベータに乗り込む瞬間の女性も。

僕は比較的いろいろな場所で生活する機会が多いので,よく「旅行ですか?」と聞かれる。面倒なので「仕事と旅行です」と答えることが多いのだけれど,そうすると「どういうところを観光するのか?」という話になる。いつも「観光はしない」と答える。

たしかに僕は旅行雑誌(今はInstagram?)に載っているようなキラキラした場所を観光することはほとんどない。食べることは人並みに好きなので名産品を食べることはあっても,観光スポットのような場所に好んで行くことはまずない。反面,このような歓楽街を撮影がてら歩くことが多い。

キャバクラを誘う黒服の方々,これから出勤する夜の蝶,雑居ビルに混ざるタバコのヤニと化粧品の混ざった淫靡な香り。これらは「接待を伴う飲食店」のようなオブラートな表現に包まれるだけで,実態が報道されることは決してない。だからこそ自分の目で街を見て歩きたいと思う。

5月28日(木)

午前3時起床。増上寺のあたりまで走る。滞在場所から2km圏内(往復約4km)を走るので,そろそろ違う景色も見たくなってきた。港区には自転車シェアリングサービスもあるので,今度は自転車で走ってみたいと思う(筋肉の使い方を考えても違う動きをした方が良さそうだ)。

昼過ぎ,インターネット回線の修理業者が来る。すぐに不具合を直してもらえた。

元々,僕が滞在している場所は「インターネットの工事をしてはいけない」という決まりになっている。そこで,「工事をしなければ良いか?」という質問をしたことがある。

しかし,電話越しの相手は「とにかく今の環境のままでいてください」という一点張りだった。理解できる範疇を超えると,「変化しなければ問題がない」という思考になるようだ。これは今回のウイルスの一件でも見られた。よくわからないものが不安だから他者を拒絶することで身を守ろうとする。

たしかに一般的に考えると,不動産業の営業をやっている者にネット関連のことを聞くというのが間違っている。それは僕も理解していたけれど,一応窓口がそこしかなかったのだから仕方ない。いわゆる典型的な文系脳である以上,こちらの要望を理解してもらえるのは難しいという結論に至った。

反対に言えば,平均的にこのようなタイプの人が多いところはチャンスがあるとも言える。ということで,僕は少し前から不動産について勉強することを進めている。何かあったときにふてくされるか,それを逆境とするかで人間はその後が分かれる。僕は後者でいたいと思う。

5月29日(金)

午前3時起床。週に1日は走らないと決めている曜日のため走らなかった。ただ,1日トレーニングができていなかったので,借金を返すためにトレーニングをした。

僕はトレーニングも仕事もこの考え方で行うことが多い。日あたりの仕事量を把握していて(メモアプリにタスクとして書き出している),それの過不足があれば週あたりで調整する。あまりに仕事量が少なければ,新しい仕事を考える。ちなみに今も何か新しいWebサイトを作ろうか考え中だ。

昼,池袋に行って友人と食事をする。僕は朝型生活にしているため(午後7時就寝,午前3時起床)食事は昼過ぎの1回だ(1日1食は10年以上続けている)。そうすると必然的にお店のランチタイムの最後あたりに行くことになる。お客さんは少ないし,金額もディナーと比べるととても安い。

沖縄に行くとき,週末や休日などの繁忙期を避けるのと同じように,食事もみんなが選ばない時間を選ぶというのも良いのかもしれない(もちろん朝型生活も失うものは多い)。

帰宅後,就寝…。

5月30日(土)

午前3時起床。東に芝公園まで走る。東京タワーがライトアップされていてキレイだった。調べてみると,今日から?ライトアップが再開されたらしいということがわかる。

これは「希望のライトアップ」というものらしい。

地震のあとの「希望」とか「絆」というものはみんながみんな好きなのだろうか? 世代? 性別? それともただ性格の問題なのだろうか。一瞬,アマビエが流行ったときも同じように感じた。

流行ったということは少なくとも多数の人間が気に入ったということなので(声が大きい人だけかもしれないから絶対数はわからないけれど少なくともマスコミは報道しているはずだ),僕が間違っているということになる。結局,こういうのがいちばんウケるのだろうか。

僕は小学生低学年の頃から「楽しまないといけない」というプレッシャーがあった。

誤解のないように書いておくと,僕は楽しみがないわけではない。ひとりで読書をするのは好きだし,楽器を演奏するのも好きだ。仕事をするのも好きだし,目的のない外国語を学ぶのも好きだ。

ただ,「これからみんなでゲームをしましょう」と先生が言って「イェーイ」みたいになると,もうそれだけで付いていける自信がなくなってしまう。頭の中で「ゲームは楽しい,ゲームは楽しい,ゲーム,ゲーム,Game, Game」と反芻するうちに言葉の響きが気になってくるほどだった。

結局,これを楽しまないといけないのだと子ども心に感じてしまって,いつも空虚だった。

大人になってからいろいろな人がいる,自分も決して多数派ではないかもしれないけれど間違っているわけではないのだということがわかってからは生きるのがラクになった。反対にひとりで黙々と作業をしたりするのは苦ではないので,仕事という面では大きく役に立っていると思う。

5月31日(日)

午前3時起床。東方向へ大門駅(浜松町)まで走る。

昼,稗田氏とオンラインにて打ち合わせ。今日でUSE COMPANYの2期目が終わる。久しぶりの打ち合わせということで2時間30分くらい話していた。僕は次回の打ち合わせは2021年5月くらいで良いかなと思っていたけれど,月次くらいの間隔で定例があった方がやりやすいとのことだった。

近況を聞くと,人材紹介会社はどこも大変らしい。もちろんそれらの広告を扱っている僕たちのところも影響が出ている。ただ,話を聞いていると,企業として重さがあるところほど動きにくそうだと感じた。今後はオフィスや従業員など固定費を意識する企業も増えそうだ。

3期からはゴリゴリのSEOによるWebメディアではなく,少しゆるい感じのWebメディアもつくってみたいと思う。こういう型の話がSNSに出るとどちらかに軸足を置いた議論になってしまう。僕はAやBにはそれぞれ別の良さがあるのだから,両方を取り入れて試してみるのが良いと思う。

たとえば,Webメディアの場合,SEOを意識しすぎると収益は増えるけれどファンが増えにくいというデメリットがある。ただ,やっぱり利益は大きい。一方,ゆるい感じのメディアは収益の割は悪いけれどファンが増えやすいイメージがある。もちろんSEOに強くてファンがいるところもある。

こうしたものはAを選んでもBを選んでもAとBを混ぜることもできる。どちらかに自分を置いて自分を正当化させるために相手を批判するというのは,あまりよろしくないように感じる。そもそも,自分がそれで良いのならいちいち相手を打ち負かす必要などどこにもない。

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