「千里香」(せんりこう)さんは,羊肉串(羊の肉を使った串焼き)など中国東北料理が食べられるお店です。東京都内には上野・大久保・池袋にあります。
今回,「千里香 池袋店」に行ってみたので,そのレポートをお届けします。

自動串焼き機

炭
千里香さんは「自動串焼き機」が導入されていて,目の前でクルクルと串が回ってお肉が焼かれます。

蒜盐泥黄瓜(Suàn yán ní huángguā/880円)
日本語だと「ニンニク塩きゅうり」です。千里香さんは中国東北料理ということで,どの料理も寒い地方に住んでいる人ならではのものになっています。
延边(Yánbiān)は,中国の東北にしています(緯度だと北海道と同じくらい)。かなり寒い地域ということで,人々はアルコール度数の強いお酒を飲みながら,串焼きなどを食べるそうです。
四川(Sìchuān)は,僕たち日本人が想像するちょっと辛い中華料理みたいなものです。
こうやって地図で緯度などを意識してみると,特徴がわかりやすいと思います。

江小白(Jiāng xiǎo bái)
せっかくということで頼んでみた「江小白」(100ml/980円)。アルコール度数は40度です。お酒に強くない僕のような人には,一口で「うわっ」となるくらいすさまじいお酒でした。

羊肉串(Yángròu chuàn)
そして,こちらがメインの「羊肉串」(ヤンロウチュアン)。羊のお肉の串焼きです。スパイシーなので,ケバブが近いでしょうか(見た目は違いますが)。これが目の前でクルクル焼かれていきます。
できた羊肉串は串焼き機の上に乗せます。

調味料
お好みで調味料を付けて食べても良いのですが,日本人はそのまま食べても十分味がすると思います。こういう文化の違いを知るのはとても楽しいのです。

烤大饼(Kǎo dà bǐng/350円)
「烤大饼」。文字から想像つくように,焼いたパンです(サイズは大)。サイズ感がわからず,「大」をお願いしましたが,大きすぎました(これがあったためにお腹がはちきれそうになりました)。

蚕蛹(Cányǒng)
さてさて,画像の右側の黒いのが問題です…。
これは「蚕蛹」(日本語だと「サンヨウ」でしょうか)といって,蚕です。
😨…
食べる習慣がない日本人はかなりキツい見た目をしています。
ただ,よく考えると,「虫」そのものではありません。これがそのまんま虫(🐛←こういうの)だと絶対に食べられないのですが,これは「蚕の蛹」です。
まだ,「蛹」だと抵抗ありますよね…。
蚕という虫が作った「家」だと思うと食べられる気がしませんか? 僕は何回か食べたあとに「そもそもこれは虫じゃなかった」と気づきました(遅い)。
いわゆるゲテモノを食べるとき,「エビみたいなもの」「たまごみたいなもの」のように言われるたびに,「それならエビ/タマゴを食べればいいじゃん」と思ってしまいます(栄養価は高いです)。
ちなみに蚕蛹は「たまごみたいなもの」に分類されます。
食べ方はいたってかんたんで,まるごと食べます(外側も)。中に5mmくらいの蚕の核みたいなものが入っているのですが,これは食べないそうです(さくらんぼの種みたいに出します)。
ということで,「羊肉串」をはじめとした中国東北料理が食べられる「千里香」さんでした。
千里香 池袋店の基本情報
店舗名 | 千里香 池袋店 |
住所 | 東京都豊島区西池袋1-21-1 YKDビル7F |
電話番号 | 050-5594-8694 |
公式サイト | https://www.yukishio.com/ |