営業でいまだに欠かせないものといえば「会食」です。しかし,最近の若手社員をはじめ,顧客との会食を苦手視する方も増えてきました。コロナ禍が影響し,職場での飲み会が激減したことにより,会食の目的やマナーを学んでいないので,粗相ができない食事の場に出るのが億劫という方も多いようです。
そこで,今回は営業における「会食や接待」について解説していきます。
そもそも会食・接待とは何か?
会食とは,そもそもビジネスを円滑にすすめる為に顧客と関係性を深めるために行う食事などをいいます。「わざわざ仕事以外の場で会う必要はあるのか」と思う方もいらっしゃるでしょうが,時間が限られている業務中の商談では,話しができないようなこともあります。
しかし,仕事を終えたリラックスした場では,和やかな雰囲気の中で話すことができます。相手のことを深く知り,同じ時間を共有することで親密感が増し,それをビジネスにつなげていくのが接待の目的です。
接待の種類
接待の種類には,食事やお酒を楽しむ会食,ゴルフ,カラオケなどがあります。会食の場合は,相手と密接な関係性を作りつつ,他のお客の目を気にしなくて済む個室のあるお店が多く選ばれています。
会食後は二次会として,カラオケに行くことも多くあります。
また,会食は平日の仕事帰りにセッティングすることがほとんどですが,休日により長い時間を過ごすにはゴルフ接待が向いています。ゴルフ場という開放的な空間で,ラウンドしながら一緒にコースをまわると,自然と一体感が生まれることが多いようです。
接待の際に気をつけること
それぞれの場面にあわせて,接待時に気をつけることを記載していきます。
接待をする立場
相手によろこんでもらうためには,食べ物やお酒の好みや趣味などを事前に調べ,相手の好みに合ったおもてなしをすることが大切です。また,接待の場所や時間も相手の都合に合わせ,クライアントがアクセスしやすい場所を選ぶようにします。
接待を受ける立場
接待を受けるといっても,メインは上司であることを忘れてはいけません。お酒を飲みすぎ,会社の機密情報や内部事情などを話してしまうのは,もっともやってはいけないことです。楽しむのは良いですが,あくまで仕事であるというのを忘れないようにしましょう。
会食の場合
お酒の入る場所であっても,ビジネスマナーから逸脱した行為は好ましくありません。席次や言葉遣いにも気を遣い,心地よくお酒や食事を楽しめるように心がけます。接待をする側は聞き役にまわり,相手が気持ちよく話ができるようにします。自分の話をするのは控えた方が良いでしょう。
まとめ
今回は「接待・会食」についてまとめました。そんな手法をまだ使っているなんて古いという考えの方もいるかもしれませんが,世の中の決裁者の間では会食は多く開かれていますし,そこで仕事がはじまることも多くあります。無理に参加する必要はありませんが,参加しなければいけないようなポジションになった際に,損をしないように若手のうちから学んでおくと良いでしょう。