結婚前後に転職を検討している人の中には、転職をするなら結婚前と後どちらが良いのかと、転職のタイミングに悩む人もいるのではないでしょうか。「出産や育児に備えて働き方を変えたい」「新居からだと元の勤務先に通えない距離になる」など、結婚を機に転職が必要だと考える人は少なくありません。今回は、結婚前後に転職活動を行う際のメリット・デメリットについて解説していきます。
女性は結婚を機に仕事を変えることが多い
女性は結婚を機に仕事を変えるケースが非常に多いです。理由としては以下が上がってきます。
①家事と仕事を両立するため
長期間の残業が続くような職場では、仕事と家庭の両立がしにくく、自分が求めるライフスタイルが実現できない可能性があります。働く女性の中には「パートナーより早く帰宅し、夕食の支度をしたいので基本的に18時までには帰れる職場を選びたい」など、プライベートを重視したい人もいるでしょう。現状の職場で毎日希望する時間帯に退勤できない、決まった休日がとれないといった状況であれば、結婚後は家事と仕事を両立するために、転職を検討する人もいます。
②扶養に入るため
夫と相談し、結婚後は「妻が夫の扶養に入ったほうが良い」と判断する家庭もあります。扶養に入るためには、年収を調整する必要があるため、雇用形態を正社員からパートに変えたり、働く時間をフルタイムから短時間労働に変更したりするなど、働く時間や雇用形態を変える必要があるため、転職する方が多いです。
③引っ越しをするため
結婚を機に夫の勤務地を考慮した結果、やむを得ず引っ越しをしなければいけない場合もあります。結婚前は遠距離恋愛をしていて、離れた場所でそれぞれ働いていた状況であっても、結婚後は同居するために夫の勤務地の近くに引っ越さないといけなくなることもあるでしょう。その場合は、現在の会社に通えなくなってしまうため、そのまま退職を決断する人もいます。
結婚前に転職するメリット・デメリット
結婚前に転職するメリット・デメリットについて紹介していきます。
メリット
結婚前に転職をするメリットは、転職先の仕事のリズムに慣れてから結婚ができるため、生活のイメージがしやすいことがあげられます。残業時間は月にどの位になりそうか、休日はいつになるのか、給料はどの程度もらえるのか把握してから結婚生活に入れるため、それを基準として新生活を始めることができます。
また、子どもを望む女性の場合、余裕をもって会社に産休の申請ができると上司や同僚からの理解を得やすいです。さらに、産休などの休職中に業務を代わる同僚に対して、時間に余裕をもって業務の引継ぎができるため、スムーズに休暇に入ることができるでしょう。
デメリット
転職直後と結婚準備期間(結婚式の準備、住所変更や引っ越しなどの各種手続きなど)が重なると多忙になることが予想されます。人によっては結婚後慣れない生活が続くため、ストレスが溜まってしまう可能性もあります。結婚前に転職をする場合は、転職から時間を置いて、落ち着いたタイミングで結婚を考えると良いでしょう。
また、実際に結婚してみると予想していた結婚生活と現実の生活が異なり、両立が難しいなどの理由から転職した仕事を続けられなくなることも考えられます。その場合、再度転職活動をしなければいけなくなることもあるため注意が必要です。
結婚後に転職するメリット・デメリット
結婚後に転職するメリット・デメリットについてそれぞれ紹介します。
メリット
結婚後に転職をするメリットは、結婚後の生活リズムと勤務形態や終業時間がマッチしているかなど、結婚後の生活環境に適した企業を選べることが最大のメリットです。
また、結婚で苗字変更がある場合、結婚後の入社であれば、銀行などの名義変更の手続きがすべて終わったあとに入社できるので、住所届の提出や口座情報の登録などを二度やる必要がありません。結婚前の入社では、結婚したあとに住居が変われば住所届を変更したり、口座名義を変える手続きをしたり、結婚届を出したりしないといけません。結婚後の転職であれば、その分の手間が省けるでしょう。
デメリット
結婚後に転職するデメリットのひとつは、応募できる求人がある程度限られてしまう可能性があることです。すでに子供がいる場合、時短勤務を希望するなど働く時間に制約がある状態であれば、求人の選択肢は狭くなります。
また、これから子供を望む場合でも、転職後1年間は育休が取れない可能性があるので注意が必要です。さらに、 転職後1年以内は住宅ローンが組めないことが多く、マイホーム購入を考えるのであれば、結婚後マイホームを購入してから転職するのがおすすめです。
まとめ
今回は、結婚前後の転職について解説してきました。それぞれの転職にはメリットもデメリットもありますが、できれば結婚1年以上前の転職がおすすめです。仕事にある程度慣れてから結婚生活の準備ができるので、生活リズムをイメージしやすく、産休・育休などの制度もスムーズに利用できるからです。パートナーとそれぞれ話しあいキャリアについても方向性を定めておきましょう。
(転載元:JOB COMPANY)