採用が常にうまくいっているように見える会社ってありますよね。実際,私もさまざまな会社の採用業務に関わることが多いですが,上手くいっている会社とそうではない会社の差は本当に大きいです。
採用活動は,費用をかければ良い人が採用できるわけでもないのが,「採用が強い会社にはどんな共通点があるのだろう?」と思い手にとったのが本書『採用に強い会社は何をしているか』でした。
どんな人に適した本か?
- 採用業務に関わる方
- 採用の精度を上げていきたい方
- 採用に関わるツールを販売する営業の方
以上の方には特にマッチするのではないかなと感じました。
本書では,具体的な他社事例をはじめ,採用手段なども俯瞰して見れるような内容になっています。具体的に他社がどのような採用活動を行っているかも把握できるので,非常に参考になりました。採用に関わる方にはおすすめできます。
求職者と出会うにはどうすれば良いか?
このテーマでは求職者との接点を持つツールはどの様なものがあるかなど,体系的に把握できます。
- 求人広告
- 人材紹介
- SNS
- 自社HP
- ダイレクトリクルーティング
- リファラル(社員紹介)
主に紹介されているのは以上のツールです。これらのツールに関しても,人材紹介会社にどのような資料を共有している会社があるなど具体的な事例に触れられており,参考になります。
求職者の質を上げるにはどうするか?
求職者の質をどう上げるのかという部分にも言及されています。多くの企業だと,「コミュニケーション能力が高い」などが人物要件としてあげられるケースが多いですが,人によって基準が違いますよね。
このように曖昧な基準だと社内で人によってバラツキが出てしまい,採用の良し悪しも入社後のパフォーマンスにかけるしかありません。
入社前に100%パフォーマンスが期待できる採用は存在しないのですが,できるだけ期待値の高い方を採用したいところです。そのために「具体的な採用したい人物要件を定めましょう」ということが記載されています。
また,使うツールや面接方法・質問も使い分けが必要など説明してくれているので,現場ですぐ活用できそうなイメージがありました。
まとめ
著者はLINEなどの企業で採用に従事されてきた方が書いた本ということで,基礎の部分から具体的な事例まですぐに業務で活かせそうな内容が豊富でした。今後採用に関わる方や採用を改善したいという方は読んでみてください。
書名 | 採用に強い会社は何をしているか |
著者 | 青田 努 |
出版社 | ダイヤモンド社 |