転職市場における市場価値とは何か? テクニカルスキルとヒューマンスキル

人材コラム

「自分の市場価値を高めたい!」日々そう考えている方は多いのではないでしょうか。しかし,そもそも市場価値とは何なのか,どのように測ればいいのか,どうやって高めればいいのかなど,わからないことも多いと思います。そこで今回は,市場価値の定義から市場価値を決める要素について解説していきます。

市場価値が高いとは?

転職市場において「市場価値が高い」とは「企業が求める能力を持っていること」を意味します。「専門性が高い」という意味だと思っている人も多いのですが,それだけでは必ずしも市場価値が高いとは言えません。いくら専門性が高くても,その能力を求める企業が少なければ,市場価値は低くなります。

市場価値は,需要と供給のバランスで決まります。転職市場では,「需要=企業が求める経験やスキル」「供給=企業が求める経験やスキルを備えた求職者の数」を指します。ビジネス環境や手掛ける事業が変われば,企業が求める経験やスキルは変わります。また,景気動向や雇用情勢が変化すれば,求職者の数も増減します。つまり市場価値とは固定されているものではなく,常に変化していくものだということです。

そのため,転職活動をする際は「応募する企業が求める経験やスキルは何か」を理解し,自分にその能力があるかを把握することが重要です。特に自分と同年代の人材に対して,企業がどのような経験を求めているかを知ることが,自分の市場価値を測るための第一歩となります。

市場価値が高い人の要素

市場価値が高い人というのはどういった要素を持っているのか紹介していきます。

① 掛け合わせが可能な「テクニカルスキル」を複数持っている

現在は業務の体系化や細分化が進み,一人が担当する業務範囲は狭くなりつつあります。それに伴い,以前よりも短い期間で,自分の担当業務の遂行に必要なテクニカルスキルを向上させることが可能になりました。

ひとつのテクニカルスキルを習得する時間が短縮された結果,同じ知識や技術を身につけた人材が転職市場に多数存在するようになりました。つまり,単独のテクニカルスキルを持っているだけでは,希少性は高くないという状態になっています。よって,今の時代は,「営業スキル×ITスキル」のように,複数のテクニカルスキルを掛け合わせて使える人材の価値が高まっています。自分の市場価値を高めるには,汎用性の高いテクニカルスキルを複数身につけ,必要に応じて適切に掛け合わせて使う能力を磨いていくといいでしょう。

② 多様な立場の相手とスムーズに仕事ができる「ヒューマンスキル」を持っている

職場の多様化が進んだ今,自分とは年齢やバックグラウンドが異なる人たちと仕事をする機会はますます増えています。リモートワークや在宅勤務の導入が進み,同じ会社の社員同士が別々の場所で働く時間が増えるなど,就業場所や働き方も多様化しています。よって,これからは,自分とは異なる価値観や相手が置かれている立場を尊重しながら,スムーズに仕事を進める能力がより一層求められます。

まとめ

今回は転職市場における市場価値について解説してきました。市場価値を高めていきたいと考えている方は,具体的に自分のどのスキルが市場から求められていて,どう伸ばせば良いか考えることからはじめてみましょう。

(転載元:JOB COMPANY

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