『給料 あなたの価値はまだ上がる』まず自分の職務とは何かを知ることが大切

書評

普段,みなさんの中には「給料をあげたい」と考えて働いている方も多いと思います。しかし,給料をあげたいと思っても,どうすれば自分が評価され給料が上がるのかわからないと感じる方もいるでしょう。そこで今回は「給料 あなたの価値はまだ上がる」を紹介していきたいと思います。

本書を読むと良い人

  • 給与をあげたいと思っている人
    自分が会社からもっと評価されても良いと思っている人
    経営者

本書は,「給料をあげるためにどうするべきか?」ということについて,給与や評価制度を作る担当者目線で書かれています。そのため,自分がどうすれば評価されるかわからないと感じている方やうまい評価制度を作りたいと思っている方にはマッチすると思います。

あなたの価値はどう決まるのか?

自分の価値を知るには,まず会社の目で見た自分の職務とは何かを知ることが大切だと本書では語られています。 なぜかというと,自分にとっての公正な給与がどのあたりかを判断する前に,給与範囲の仕組みを知る必要があるからです。

給与範囲とは,ある職務について支払うことが可能な報酬額のことをいいます。つまり職務によって払える上限給与があるということです。まずはここを知らないと自分の給与が適正かどうかもわからないので,転職サイトや人材紹介会社に聞いて判断してみると良いでしょう。

また,社内の評価制度についても改めて確認をするようにしましょう。つまり,会社から求められていないことを頑張っても評価側は評価をできないということです。どんなスポーツにも何をすれば点数が入るかというルールがあります。それが会社では評価制度なので,まずは自分はこの1年何をすれば評価が上がるのか理解しておきましょう。

給料をあげるための戦略

本書では,給料をあげるための戦略についても紹介されています。具体的には,上述してきた通り,評価制度を知ることがまずは大切です。制度を理解したあとは以下を意識していきましょう。

①評価制度,スケジュール

年次評価や雇用,昇進慣行など,会社が従業員の給与の設定や昇降を決定するために行うイベントのスケジュールはある程度決まっています。昇給を主張するには,まず会社のカレンダーとプログラムを知り,声をあげなければ何もはじまりません。もし会社の制度やスケジュールに不備があれば,具体的に示してもらいましょう。

②タイミング

昇給を求めるタイミングに適しているのは,昇進したときと雇用されるときです。このタイミングは,従業員が昇給を求めることを会社は理解しています。また,大きな成果をあげた際も昇給を依頼しても良いでしょう。逆にお願いするタイミングでないのに声をあげてしまうと,ただ嫌われてしまうだけのリスクもあるので,注意するようにしましょう。

まとめ

今回は『給料 あなたの価値はまだ上がる』を紹介しました。みなさん日々もっと給与が上がればと思って仕事をしていると思います。給与をあげるためにどういったことが考えられるかということが記載されているので,一度読んでみてください。

書名 給料 あなたの価値はまだ上がる
著者 デイヴィッド・バックマスター
出版社 新潮社

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