『時間とお金をかけずに欲しい人材を集める「SNS採用」』無理のない形で運用しよう

書評

「『SNSを活用して採用を行いたい!』といった企業を見るようになったから,自分たちもこうなりたい」という意見を聞くことが増えてきました。私もSNSを運用するのが苦手なため,今回は本書を手にとってみました。『時間とお金をかけずに欲しい人材を集める「SNS採用」』という本で,まさにSNS採用に特化した書籍です。学んだ内容を共有していきたいと思います。

なぜ,今SNS採用は注目されているのか?

なぜ,今SNSを活用した採用が注目されているのかというと,企業側の採用難があるからです。

今までのように求人広告に記載しても採用ができない時代になっています。そこで,さらに広告を多く出したり,新しい取り組みをしてみようと考える企業もありますが,費用の面もあり大手企業以外はなかなか新たな施策を導入していくのは難しいのが現状です。

そんな中,大きな費用をかけずに若者が利用することの多い,SNSを使って知名度を上げていこうという施策が流行り出しました。実際にTikTokeを活用して,タクシー業界で若者の採用がほとんど費用をかけずにできたり,メディアに取り上げられたりする企業がたくさん出てきています。

採用がうまくいかない理由は?

本書では,「なぜ採用がうまくいかないのか?」ということにも触れられています。そもそも,大手に比べて条件が悪いことや,まだ企業として未成熟といったさまざまな理由をあげることは可能ですが,本書では「自社の魅力を意外と社内の人は理解できていない」と書かれています。

どういうことかと言うと,実際にみなさん固定概念で自社の魅力やダメな点を語っていることが多く,資金力がたくさんある大手企業と正面から戦ってしまっているケースが多いようです。

給与や福利厚生では勝てなくても,今働いてくれている社員に話しを聞いてみれば,意外な魅力が見えてくるかもしれません。その新しく気づいた良い点をSNSなどに投稿して反応をみたり,企業のPRとして活用するのは良い手段だと思います。

SNSと自社サイトを活用していこう

本書では,SNSと自社サイトを活用することが必勝パターンであると語られております。日頃からイベントや節目のタイミングで,きれいな写真を撮っておくようにしておいたり,何か広報的なPRができそうなタイミングでも,SNSと自社サイトを連動させていくことで,より知名度が上がってくるとのことでした。

SNSを活用する際も,無理にキャラクターを作ったりする必要はなく,無理なく続けられるスタイルで始めてみましょう。社員を強制的に踊らせたり,無理なテンションで投稿するようにしたとしても,長期的に見ればそれをさせられる既存社員が退職してしまいます。また,その投稿を見て入社してくる方も雰囲気に合っていない可能性が高いので,無理のない形で運用すると良いとのことでした。

まとめ

今回は,『時間とお金をかけずに欲しい人材を集める「SNS採用」』について紹介しました。SNS採用はかなり流行っており,それを見て入社をする方も増えました。費用をあまりかけずにPRや採用ができるツールではあるので,興味のある方は始めてみてください。

書名 時間とお金をかけずに欲しい人材を集める「SNS採用」
著者 小林 大輔
出版社 同文舘出版

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