不景気の現在,現職の事業撤退や業績悪化に伴い,転職を検討されている方が増えています。
ご相談を受ける際によくある希望が「ブラック企業を避けたい!」という要望を受けるケースです。
今回はブラック企業を避ける方法について記載していきます。
そもそもブラック企業とは?
実は「ブラック企業の定義とは?」と聞かれると,法律上明確な定義はありません。そのため,多くの人が特徴として挙げている悪印象の企業の姿が一般的に「ブラック企業」と呼ばれているものです。
みなさんは「ブラック企業」と聞くと,どんな会社を想像しますか?
想像するに「残業が多い」「休みを返上して出勤させられる」「給与が低すぎる」といったことではないでしょうか?
実際にブラック企業と世間で呼ばれるケースが多いのは,「長時間労働」「違法労働」「パワハラ」などです。
今回は,そのような「社会通念上『ブラック企業』と呼ばれている会社を避けるには?」という視点で記載します。
求人票で見るべきポイント
求人票である程度推測できるケースもあるので,見るべきポイントを記載します。
- 仕事内容(具体的でイメージがつくか)
- 雇用形態(無期雇用か有期雇用か)
- 基本給・手当(基準外賃金をチェック)
- 待遇(入社祝金などがあるなど,他求人に比べが良すぎないか)
仕事内容に関しては,すべてを当然理解できるわけではありませんが,情報が薄かったり,専門用語やカタカナワードで網羅しているものは注意しましょう。
例をあげるなら「飛び込み営業」を「リアルマーケティング」と変換されていることもあります。
そのため,具体的に入社して何をするかイメージがつくまで調べましょう。
雇用形態は言わずもがなです。無期雇用か有期雇用かなどは必ずチェックしてください。勘違いして入社してしまうと取り返しがつかなくなります。
基本給・手当は非常に騙されやすい分野なので注意です! ときどき「総支給25万円!」(基本給10万円,手当15万円)など過剰に手当が多い求人がありますが,それも要注意です。
理由としては,残業代や賞与を計算する時には手当を含まない場合があるからです。
たとえば法的には,残業代の計算に含まなくてよい「家族手当」「住宅手当」「通勤手当」などは「基準外賃金」と呼ばれています。そして,この考えから,「賞与◯ヶ月分」の計算をするときにも,手当を含まない場合が多く見受けられます。
そのため「総支給25万円で賞与実績3ヶ月だから賞与75万円もらえる!」と思っていると,「基本給10万円の3ヶ月分」なので30万円にしかならず,愕然とします(特に若手の方で多い勘違いです)。
求人票は正しい知識がないと誤った認識を持ってしまう可能性があるほど巧妙に書かれた物もあります。自分を守るため適切な情報収集を行いましょう。
(転載元:JOB COMPANY)