「ITエンジニアになりたい!」そういう方が最近増えてきました。未経験者から大学で研究までしてきた方などさまざまな方がいますが,数年前に比べ人気職種となったといえるでしょう。
今回は,「新卒でITエンジニアを目指す方」に向けて,就職活動のやり方や就職エージェントの使い方など説明していきたいと思います。
ITエンジニアとしての就職活動
ITエンジニアとしての就職活動も,通常の文系職の就職活動と大きな差はありません。大学時代に何かしらのプログラミング言語を用いて研究や開発をしていた方のみを採用対象としている企業であれば,「成果物やポートフォリオ」の提出が求められますが,全体を通して大きな違いはないでしょう。
ITエンジニアの採用市場は現在加熱しております。経済産業省のデータでは,2030年にはITエンジニアが79万人は不足するというデータが出ています。それもあり,最近は「文系の未経験者」も採用して社内で育成していくという方針が進んでおり,企業のエンジニア採用欲は非常に高いといえるでしょう。
ITエンジニアを目指す方にとっては,このコロナ禍でもどんどん就業を狙っていける機会です。ただ,未経験者の方で「コードをまったく書いたことがない」という場合は,さすがに採用が難しくなることが多いので,独学でできる範囲で良いので学習をはじめておきましょう。
ITエンジニアとしての就職活動のスケジュール感
就職活動のスケジュール感に関しても,ITエンジニアと文系の総合職とでは大きな差はありません。
以下,フェーズごとの目安時期を記載していきます。
エントリー」
3月1日が公の就職活動解禁日となります。ここから大手企業の採用選考がスタートしていきます。「リクナビ」や「マイナビ」のエントリーもここからスタートなので,どんどんエントリーしましょう。
しかし,外資系企業やベンチャー企業は3月には内定を出し終えている企業もあるので,そういった企業を目指す場合は,年末年始から就職活動をスタートさせると良いでしょう。
面接
3月1日に就職活動が公にスタートする大手企業では,6月初旬に面接がはじまります。それまでに自分の方向性を定めたり,ポートフォリオやエントリーシートに書くネタの整理を進めましょう。
また,前述のように,外資系企業やベンチャー企業の場合は,年末年始から対策をスタートさせないと間に合わないので注意しましょう。
内定
6月中旬以降から大手企業の内定が出始めます。ここで就職活動を終える同期の方もかなり多くなってくる時期だと思います。内定が出ていてもいなくても,焦らず意思決定をしていきましょう。
新卒のファーストキャリアは今後の人生に大きな影響を与えます。エンジニアは採用予定人数より多く採用するケースもあるので,他の企業としっかり比較し判断してみてください。
就職エージェントは利用した方が良いか
新卒でITエンジニアを目指す場合に就職エージェントを利用した方が良いのか,メリット・デメリットを記載していきます。
メリット
視野が広がる可能性が高い
新卒時に個人で就職活動していると,「アプリ開発」など普段目にする企業だけを見てしまいがちです。当然そういった企業も良いのですが,ITエンジニアの仕事はそれだけでなく,企業向けシステムの開発や将来的にはコンサルティングのようなキャリアを歩める会社もあります。そういった点で,プロのアドバイスをもらえるのは大きいでしょう。
自分だけでは調べられない企業情報などがわかる
企業説明会やネットの情報では出ない情報を持っている人材紹介会社もあります。また,個別での質問ができるので,どんな技術が身につき,どういった成果をあげればどのようなキャリアを歩むことができるといった詳細な情報を得ることができます。
デメリット
担当者のエンジニアへの知見で提供サービスが大きく変わる
担当者がエンジニア経験者である必要はないのですが,ITエンジニアや業界の知識が薄いと,自分が期待していたような情報を得られないこともあります。技術的な質問や企業に関する質問をした際に,具体的なキャリアの話などがなければ,その担当者に伴走してもらうのは避けた方が良いでしょう。
営業感を感じてしまうこともある
就職エージェントを運営している人材紹介会社は,求職者が入社決定した際に報酬を得られるビジネスモデルなので,どうしても内定が出た企業への入社を進めてくる担当者が少なくありません。
まだ他の選考が残っていたり,内定企業に納得感がなかったりするのに,「ここに決めましょう!」と言われると煩わしく感じる方も多いと思います。そのような場合はしっかり状況を説明して,いつまで決断を待ってもらいたいかを伝えましょう。
どのような就職エージェントを選ぶとよいか
では,人材紹介会社を利用する時にどんなエージェントを使うのが良いのでしょうか。
まず,「新卒専門」の人材紹介会社やサービスを利用しましょう。中途向けサービスの人材紹介会社に登録をしても,中途求人しかなく企業を紹介されないためです。日本では,新卒向けと中途向けの枠組みがキレイに分かれている会社が多いので,ここは新卒専門のサービスを利用しましょう。
例をあげるなら,「リクナビ就職エージェント」や「doda新卒エージェント」などの総合型をはじめ
,「レバテックルーキー」などITエンジニアの紹介に強みを持つサービスも良いでしょう。
使い分けとしては,文系で未経験の方は,総合型人材紹介会社の方が求人を保有しているので使い勝手が良いでしょう。研究や開発を行っていた方は,ITエンジニアに強みを持つ紹介会社の方がスキルに適した求人を多く保有しているので,マッチすると思います。
まとめ
今回は,新卒でITエンジニアを目指す方の就職活動の方法について記載しました。ITエンジニアのニーズは企業からも高まっていますし,手に職が付くということで志望される方も多いです。
自分の努力次第でどんどん道が開けていく職業でもあるので,ITエンジニアを目指したいという方は,自習も進めながら,良いキャリア築けるように頑張ってみてください。
(転載元:New Mage)