「レジリエンス」とは何か? 4つの要素を意識して営業職に役立てよう

営業コラム

最近,「レジリエンス(resilience)」という言葉を聞くことが増えました。レジリエンスとは,直訳すると,「回復力・復元力・弾力性」という意味を持つ単語ですが,そこから転じて,「予想外の状況や環境の変化(ストレス)をバネにして成長するしなやかな強さ」という意味合いで使われています。

営業としてキャリアを築いていくには,このレジリエンスが非常に大切です。今回は,ストレスがかかることが多い営業職の方こそ身につけたいレジリエンスについて記載します。

レジリエンスの4つの要素

①自己肯定感

メンタルを安定的に保つ基礎的な要素です。やはり,自分自身を自分が認めてあげないとすべてが崩れてしまいます。仕事や不得意なことだけだと自信を失うことも多いと思うので,趣味など自分自身を認めてあげられる環境を作っておくことが大切です。

②自己効力感

自己効力感とは,何らかの問題に直面した際に「自分なら解決できる」という期待や自信のことです。自己肯定感と重複する要素もありますが,自己効力感はどちらかといえば「未来の自分への感情」になります。先はどうなるかわからないが,自分なら解決できるという,ある種根拠なき自信を指します。

③感情コントロール

レジリエンスがあまりない方の特徴として,「一喜一憂」してしまうことがあげられます。予想外の出来事や怒りの感情などで判断を間違ってしまう方も多いので,感情が昂ぶってしまいそうなときは,5秒ほど考えて発言するようにしましょう。意外と冷静になれるものです。

④楽観性

楽観性は,ものごとを良い方向に捉え,「今の状況が最善である」という考え方です。感情のコントロールができたとしても,冷静に「自分にはどうにもできない」と絶望を感じることもあると思います。そんな状況を乗り越えるためには,楽観的な考え方が重要になります。

この考え方ができるようになると,「今は大変だけど,一時的なものだから大丈夫」「これを乗り越えたら楽しいことがあるはず」のように,辛い状況でも明るく前向きに進むことができます。

まとめ

最初から上記の4つの要素をすべて持っているという方はほとんどいないでしょう。しかし,すべてもっていなくても落ち込む必要はありません。「自分はこの要素はありそうだな!」と思えるものがあれば,そこに自信を持ってさらに磨いてみましょう。

営業をやっていると,断られることや否定されることがどうしても多くなってしまいます。足りない要素を鍛えるという考え方も大切ですが,得意な要素を伸ばすという考えの方が総合的に能力も上がったりするので,どんどん伸ばしていってみてください。

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