就活で集団面接と同じ初期段階の選考にグループディスカッション(GD)があります。就活生でグループを組み,与えられたテーマについて討論をするというもので,苦手としている人も多いと思います。
私自身も就活生時代,グループディスカッションに苦戦した思い出が強く,できれば選考にグループディスカッションがない企業を探すほどでした。しかし,社会人になって,当時の自分が苦手と感じていた点なども理解できたことも多くあります。
そこで,今回はグループディスカッションについて解説したいと思います。
グループディスカッション(GD)とは何か?
グループディスカッションとは,学生を数人ごとのグループに分け,テーマを与えて議論させて,グループとしての結論を出させる選考方法です。企業によっては,グループごとに発表させる場合もあります。
テーマは誰でも話せるような身近なものからビジネスに関するものまでさまざまで,数学のようにひとつの決まった答えが出ないテーマが多いです。
グループディスカッションが個別面接や集団面接と大きく違うところは,面接官の質問に答えて直接アピールをするのではなく,議論や発表の様子を通じてアピールをする必要がある点です。
グループディスカッションでは何が見られているのか?
グループディスカッションでは,面接だけでは判断できない以下の点を見られます。
- 論理性:論理的にわかりやすく意見を言うか
- 積極性:積極的に意見を言うか。口火を切って発言する。
- リーダーシップ:議論を結論に導く。グループの意見をまとめる。
- 協議性:他者に意見を求める。他者の意見に耳を傾ける。
- 他者への配慮:反対意見を述べるときに相手に配慮する。
会社に入ると,会議や打ち合わせなどで,上記のような要素が必要となることが多くあります。また,グループディスカッションは面接と違い,練習や事前準備が難しいものなので,学生の能力を判断しやすいというのもあります。
グループディスカッションのポイント
積極的に発言しよう!
発言がほとんどできないということは絶対に避けましょう。発言がなければ評価ができません。誰かに意見を否定されたり,周りの人の発言が優秀だったとしても萎縮しないことです。
もし,特定の学生がしゃべり続けて他の学生が話せない場合は,進んで状況を変える必要があります。自ら「○○さんはどう思いますか?」とメンバーの一人ひとりに意見を求めて流れを変えましょう。
自分がクラッシャー行為をしないようにしよう!
絶対にしてはいけないのが,クラッシャー行為です。
クラッシャー行為には,以下のようなものがあります。
- 自分の意見を強引に押し通そうとする
- 議論の進行を妨げる
- 他者を批判する
- 態度が悪い
- 雰囲気を悪くする
これらは他のメンバーに迷惑をかける行為であり,会社の中でもこうした振る舞いをする人物であるという印象を与え,悪い評価につながるので気をつけましょう。
まとめ
今回はグループディスカッションについて解説しました。練習がしづらく,またテーマもその場で出されるので対応が難しい選考ではありますが,周囲の空気に合わせてコミュニケーションをとることで突破できます。入社後も必要な能力となるので,選考をたくさん受けて攻略できるようにしましょう。
(転載元:New Mage)