「ITエンジニアを未経験から目指したい!」という相談をされることがよくあります。理由を聞くと,「フルリモートやフリーランス」といった,自分の時間をうまく使いながら勤務ができそうという方が大半です。そこで,今回は未経験からフリーランスのITエンジニアになることはできるのかということについて解説します。
未経験でもフリーランスエンジニアは目指せるのか?
結論から言うと,フリーランスエンジニアになることはさほど難しくありません。現在は,「クラウドワークス」などのクラウドソーシングサービスも発展しており,10年前よりはぐっとフリーランスの道が開かれています。
しかし,注意をしなくてはいけないこともあります。
まず,フリーランスエンジニアを名乗ることは誰でもできますが,安定的に仕事を受注し生計を立てていくには難しいということです。やはり,未経験からフリーランスになって最初につまずくのは,仕事がきちんとした単価でもらえず,アルバイトをした方が時給が高いなんていうのはザラに起こります。
フリーランスを目指す前に,自分はお金を受け取れるだけのスキルを持っているか,正社員と比較して今自分がフリーランスになった方が良いと確信できるまでは,安易に目指さない方が良いでしょう。
フリーランスにスキルアップを目指せる仕事は任せづらい
正社員で勤務をしていると,今のスキルではできないけれど,今後の成長のために案件を任せられるということも多くあります。しかし,フリーランスになると,企業にその人を育成するメリットがないので,あくまでその方が今できる仕事しか任されることはありません。
そのため,案件をいくつか受けてスキルアップをして,自分の単価を上げていこうというのは難しいと考えてください。単価を上げるには,業務時間外で自分のスキルアップを行いながら,単価が低くても今できる範囲の仕事を行い実績を作る必要が出てきます。
フリーランスになると,仕事について常に考える必要があるということを頭に入れておきましょう。
難しくてもフリーランスを目指すにはどうすれば良いか?
個人的には,未経験の場合は正社員としてITエンジニアになることをおすすめします。正社員であれば,給与が保証された中で研修制度があったり仕事もどんどん任せられる環境があります。そこで5年程度の実務経験を積んだあと,職場で培った人脈などを利用できると良いでしょう。
ネット上では,「Webエンジニアが良い」と語られることがありますが,特にWebエンジニアが優位ということはありません。自分に合ったスキルをつけていけそうなのはどの分野なのかを理解し,その分野を極めていくことに注力をしましょう。
まとめ
今回は未経験でフリーランスエンジニアになれるのかというテーマについて執筆しました。ネットでは耳障りの良い言葉が並べられておりますが,現実はそこまで甘くはありません。自分のスキルを見つめ直し,今どの選択肢を取るのがいちばん良いか考え行動するようにしましょう。
(転載元:JOB COMPANY)