「オファー面談」を上手く活用するために知っておきたいこと

人材コラム

転職活動で無事に内定を獲得して,入社を決めるかどうかというタイミングで「オファー面談」を打診されることがあると思います。オファー面談と言われても何をするのか迷う方も多いのではないでしょうか。そこで,今回はオファー面談について解説していきます。オファー面談を活用することで,入社後の「思ったのと違った!」を回避できるので上手く活用していきましょう。

そもそも「オファー面談」とは何か

「オファー面談」とは,内定が出たあとに行う面談のことです。企業が内定者に改めて会い,労働条件を説明することで「入社してほしい」という熱意を伝えると同時に,選考の過程で誤解が生じていないかを確認し,内定者に不明な点があればそれをクリアにしてもらうことを目的にしています。

企業側からすべての内定者にオファー面談を持ちかけるわけではなく,要望があった内定者にのみ実施するという企業もあります。もし,内定を承諾するかどうか迷っている場合は,内定のお礼と思いを伝えた上で,オファー面談の場を設けてもらえないか確認してみましょう。

それでも,企業によってはオファー面談が実施されないことがあります。その場合も,疑問や不安をそのままにしてあきらめるのではなく,メールや電話などで企業から直接情報を集めて,心から納得した上で内定を承諾するかどうかを決めるようにしましょう。

評価制度について質問してみよう

給与額は,労働条件のひとつとして「労働条件通知書」で提示されますが,それは入社時点のものでしかありません。「入社後に活躍して給与を上げていこう」と思って入社してみたら,実はもう年収が上がる余地がほとんどなかったり,あなたの頑張りが企業が求めるものと違ったために給与に反映されなかったりといったことも起こるかもしれません。

あとから「思っていたのと違った」とならないように人事制度・評価制度の全体像や仕組み,それに伴う給与体系などについて質問してみると良いでしょう。

多くの会社では,年齢や能力に応じて等級を定め,等級によって給与額を決めています。たとえば,1〜10までの等級に分けられているとしたら,入社時点で自分はどの等級なのか,今後,どの程度の成果を上げると,どの程度上の等級に昇進できるのか,といったことを聞いていくとよいでしょう。

残業や休日も安心して取れそうかも確認してみよう

「労働条件通知書」には,就業時間は明確に書かれていますが,残業については有無しか書かれていないことも多くあります。また,休暇制度や福利厚生について書かれていたとしても,「実態として」どのように運用されているかは書かれていません。

残業がある場合は,どういう場合に残業があるのか,常に残業が多いのか,繁忙期と閑散期の波があるのかといったことを確認しておくとよいでしょう。また,有給休暇や,産休・育休,介護休業などの取得状況や,どの程度の期間を取得しているかといったことも,確認してみると良いでしょう。

また,企業によっては,内定者の希望に応じてオフィスを見学させてくれる場合もあります。企業側が,初めからオファー面談の一環として社内見学を組み込んでいるケースもあります。「百聞は一見に如かず」と言いますが,どのような人たちがどのような雰囲気の中で働いているのか,その場に行って,自分の目で確認することで,入社後の働く姿をより明確にイメージできるようになるでしょう。

まとめ

今回はオファー面談について解説しました。上手く活用すると入社前の不安を解消できますし,働くイメージもつけやすくなります。もう内定を獲得しているので,自分の評価が変わることもありません。気になる部分はどんどん質問をして疑問を解消するようにしておくと良いでしょう。

(転載元:JOB COMPANY

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