新卒の就職活動において,「大手病」という言葉があります。名前の通り,特に理由なく大手企業だけに絞って就活を行うということを表す単語なのですが,毎年この症状が出てしまう方は多数います。
そこで,今回は「大手病」について取り上げたいと思います。
就活における大手病とは?
前述のように,特に理由なく大手企業に絞り就活を行っている状態のことをいいます。社会経験がない学生の場合,「大手企業以外は入っても意味がない」と考える方も多いので,このような行動になってしまう方がいます。しかし,これは就活において大きなリスクを抱えてしまいます。以下のようなエントリー企業の特徴がある方は「大手病」にかかっている可能性があるので,チェックしてみましょう。
- 応募している企業は,名前を知っている企業ばかり
- 業界は絞らず,有名企業であることを優先して受けている
- 応募企業の名前は知っているが,具体的な事業内容をよく知らない
- 応募企業が,自分の就活の軸に合っているか知らない
以上のいずれかに当てはまってしまっている方は,大手病の可能性が高いと言えるでしょう。
大手病のリスク
「大手病」にかかってしまうとどのようなリスクがでるのか,ご紹介していきます。
以下のようなリスクが代表例になります。
- 内定が全然出ずに余裕がなくなり,さらに内定が出ない負のスパイラルに陥る
- 大手企業以外に目を向けられなくなり,中小企業への方向転換ができない
- 志望動機が「大手だから」以外理由にない
以上のように,大手病は就職活動において,苦戦を強いられる可能性が高まります。また,大手企業の選考時期は重複していることも多く,すべての企業を受けたり準備するのも難しくなります。できるだけ自己分析を早期に行い,企業規模だけでなく希望業界や希望職種を見つけるようにしましょう。
大手病のリスクを回避するには?
「大手病」を回避するのにいちばんなのは,やはり明確な就活の軸を持つことだと思います。自分が大手に惹かれているのは,何かから考えてみましょう。給与やブランドという人もいるでしょうし,大きな仕事に携われそうなど色々な人がいるでしょう。これらのことは,本当に大手企業でしか実現できないかなど徹底的に調べるようにしましょう。
なにも「受からないから中小企業を受けろ」と言っているわけではありません。自分に合う職場,合わない職場というのが必ず存在するので,そこを考えずに就活してしまうと,入社後のミスマッチの可能性も非常に高まります。しっかり,軸をもって就活を行うようにしましょう。
まとめ
今回は「大手病」について解説しました。新卒はとても大手病になりやすく,沼にはまってしまう方も多くいらっしゃいます。自分にとってどんな職場が合うのか,じっくり考えてみると良いでしょう。
(転載元:New Mage)