『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』どのような規制やルールができるのか

書評

最近,「メタバース」が話題になっています。フェイスブック社が社名を「Meta(メタ)」に変更し,また,渋谷区公認の都市連動型メタバース「バーチャル渋谷」なども盛り上がっています。

ただ,「メタバースってそもそもなんだ?」ということは理解できていなかったので,本書『メタバースとは何か ネット上の「もう一つの世界」』を読んでみました。

「メタバース」とは何か?

メタバースは,まだ辞書にも載っていない言葉です。わかりやすく言えば,「サイバー空間における仮想世界」でしょうか。ここで言う「仮想世界」をどう捉えるかで,メタバースの印象は 180度違ったものになるようです。

たとえば,一般的に「仮想世界とは何か?」と聞かれれば,「仮想現実(Virtual Reality:VR)」と考える方が多いのではないでしょうか。本書では,一般的に Virtual Reality は現実そっくりを志向する物としています。だから,欧米のVR研究者・技術者たちは,VRで何かコンテンツを作ろうとするとき,まずは現実を模すことを考えていく傾向が強いようです。

しかし,今後メタバースが当たり前になってくると現実の拡張だけでなく,現実の世界ではないもうひとつの世界が作られていく流れになるだろうと予想されています。個人的には,この技術が広がれば,『ドラクエ』などのRPGの世界に入ってゲームをプレイしたいなどと感じました。

自由と平等

本書でたびたび出てくるのが「自由と平等は食い合わせが悪い」というフレーズです。日本では一般的には「自由」と「平等」はセット扱いになっていますが,本書では相反するものとしています。自由には責任が伴い,それぞれが自由に行動できるということは,平等ではなくなるとしています。

「個性」とか「多様性」といった価値観が認められやすくなった昨今ですが,そういった自由の強制の結果,格差や不平等が生まれているということから本書で語られています。

やはり,大衆に使われ出すと,どうしても中には逸脱した行動をする人が出てきてしまい,自由や平等が制限されてくるというのが一般的な流れです。インターネットの世界は,第二の新しい世界であると思うので,どのような規制やルールが定められ,発展するのか注目したいと思います。

まとめ

今回は「メタバース」について書かれた本を紹介しました。正直なところ,この本を読んでもメタバースを理解できたかというとそういうわけではありません。やはり,頭の中で理解を深めるのも限界があるので,メタバースの体験ができるものがあれば,いち早く体験を積んでいきたいと感じました。

メタバースがまだ一過性の流行で終わってしまうのか,社会に根付く物なのかはわかりませんが,新しく体験できるものはどんどん経験していきたいと思います。

書名 メタバースとは何か
著者 岡嶋 裕史
出版社 光文社

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